山梨大学大学院 医学工学総合研究部 泌尿器科学
   



平成 18 年度山梨大学医学部附属病院泌尿器科
後期研修プログラムおよび入局案内

 山梨大学医学部附属病院泌尿器科では、平成18年度の後期研修医を募集しています。 以下に後期研修プログラムの概要をお示ししますので、研修ご希望の方は下記までご連絡下さい。 

連絡先

 山梨大学医学部泌尿器科学講座 医局長  座光寺秀典

〒 409‐3898 山梨県中央市玉穂町下河東1110

055−273−9643 Fax 055-273-9659

E-mail:  matakeda@yamanashi.ac.jp

山梨大学医学部附属病院泌尿器科の特色:

1. 一般泌尿器科臨床全般を扱うが、以下のサブスペシャリテイの専門家の養成も目指す。

2. 日本泌尿器科学会専門医および日本透析医学会専門医の両者の資格の獲得を目指す。

3. 研究意識を持った臨床医の育成を目指す。

4. 臨床研究テーマを持った後期研修を目指す。

5. 主なサブスペシャリテイ:

前立腺疾患(前立腺肥大症、前立腺癌)

排尿障害

女性骨盤底障害

尿路性器悪性腫瘍

腎不全治療(血液透析、腹膜透析、腎移植)

低侵襲手術(一般内視鏡手術、体腔鏡手術、ミニマム創手術、血管疾患に対するインターベンション治療など)

小児泌尿器科

男性不妊症、性機能障害、男性更年期障害

1. プログラムの名称及び研修目的

(1) プログラムの名称:山梨大学医学部附属病院泌尿器科後期研修プログラム

(2)研修資格:医師免許取得済みで平成18年3月に初期臨床研修終了予定の医師、
  および平成15年度以前に医師国家試験の合格している者。

(3)研修期間:初期研修終了から9年間

前期;初期研修終了から4年間。 日本泌尿器科学会専門医資格取得まで。

後期;初期研修終了から9年間。 日本泌尿器科学会専門医資格取得まで。

(4)研修目的:腎・尿路系疾患,男性生殖器疾患,副腎疾患,副甲状腺疾患などの泌尿器科疾患の診療に 当たることにより,適切な診療計画の作成と泌尿器科的な診断・治療手技および手術手技を習得するとともに、研修4年目(初期研修開始から6年目)に日本泌尿器科学会専門医資格を、研修9年目(初期研修開始から11年目)に日本泌尿器科学会 指導医資格を取得することを目的とする

(5)泌尿器診療科の特色

泌尿器科は、腎臓ならびに尿路(腎盂、尿管、膀胱、尿道)、男性の生殖器(精巣、精路、前立腺、陰茎)、 そして副腎や上皮小体などの内分泌臓器の疾患を扱う外科系専門診療科であるが、外科的側面のみなら排尿生理や性機能、不妊症、腎不全、血液浄化療法、腎移植後管理、化学療法等、内科的アプローチも大いに要求される。歴史的な経緯からも、また現在においても内視鏡検査や治療、腹腔鏡手術をもっとも得意とする診療科であることも特徴の一つである。これらの疾患は小児から老年期までの幅広い年齢層にわたるが、 超高齢化社会を迎えたわが国では、前立腺肥大症や前立腺癌に代表されるような QOLや生命にかかわる疾患や、頻尿、尿失禁など介護に密接に関連している疾患が急激に増加している。
一方、乳幼児期では尿路性器の先天奇形はもっとも頻度が高く、泌尿器科の社会的ニーズはますます高まっている。 泌尿器科の社会的ニーズはますます高まっている。 日本全国で 泌尿器科専門医は5,000 人足らずで、 早急な専門医の育成が社会的課題と考えられる。 多くの研修医の入局を望むところである。

(6) 修得できる資格

専門医の種類

後期研修必要年限

日本泌尿器科学会専門医

4年

日本泌尿器科学会指導医

9年

日本透析医学会専門医

5年

日本透析指導専門医

8年

泌尿器腹腔鏡技術認定医

症例数をみたし厳格なビデオ審査を要する

   (7) 泌尿器科専門医を取得するための研修期問について

◆卒後臨床研修 (初期臨床研修)2年間+泌尿器科専門研修4年間の合計6年間とする。

@卒後臨床研修 2年終了後の4月から6月の問に教育施設(代表指導医)と専門医制度審議会に研修開始宣言(研修同意書)を行うことにより,専門医制度審議会に登録される。

A泌尿器科専門研修 4年間のうち2年間は専門医基幹教育施設で研修を行わなければならない。

B大学院在学中の研修については泌尿器科専門研修に従事したことを科長 (施設長)が証明する限りにおいて,泌尿器科大学院在学中の2年間までは認める.ただし,社会人選抜大学院生においてはこの限りではなく,主たる業務が臨床泌尿器科医であれば,4年間のすべてを認める。

C留学期聞は研修期間に認めない。

   (8) 専門医認定条件について

    ◆泌尿器科専門研修期間中に研修単位 100単位以上の取得が必要である.

     @学会参加 ,学術発表により100単位以上を取得すること。

     A日本泌尿器科学会総会または東部・中部・西日本総会に 1回以上出席すること。

     B卒後・生涯教育プログラムを 1コース以上受講すること。

C学会発表または論文発表 (筆頭)が1編以上あること

    ◆専門医資格試験に合格していなくてはならない。

     @泌尿器科専門研修 3年終了時の春,専門医資格試験申請資格が得られる。

     A専門医資格試験申請時には学会会員であること。

卒後 1年目 (卒後臨床研修)

2年目 (卒後臨床研修)

3年目  4月〜6月   研修開始宣言

      4月〜5月   専門医資格試験受験申請

      8月〜9月   専門医資格試験・合格通知

      10月〜12月   専門医認定申請

7年目  1月〜3月   認定審査

2. プログラムの特徴
多岐にわたる疾患・病態について系統的、学術的に学び、かつ実践に役立つよう泌尿器科全般の知識・技術を修得することができる。 単なる技術習得に終わらず、患者との対話を含めた全人的指導を行うことを目標とする。

段階を踏んだ上で、手術手技を身につけていけるように積極的に指導する。

また、将来的に必要とされる基礎的、臨床的学術研究の方法論を学び、積極的に 学会発表、講習会等に参加して、発表、論文作成の技術を身につけつつ実践する。これ らのことを確実に実行してゆくことで、結果的に最短コースで各種専門医、指導医等の資格を取得することが出来る。 学位取得を希望するか否かによってプログラムは異なり、希望により 国内外留学も検討する。

3. プログラム指導責任者: 山梨大学医学部附属病院泌尿器科科長 武田正之

4. 指導医:

氏 名

経験年数

専 門 医 資 格

荒木 勇雄

滝花 義男

深澤 瑞也

野村 照久

土田 孝之

間庭 章光

三神 裕紀

26年

23年

18年

17年

17年

9年

9年

泌尿器科学会専門医・指導医

泌尿器科学会専門医・指導医,透析医学学会専門医・指導医

泌尿器科学会専門医・指導医,透析医学学会専門医・指導医

泌尿器科学会専門医・指導医,透析医学学会専門医・指導医

泌尿器科学会専門医・指導医,透析医学学会専門医

泌尿器科学会専門医・指導医,透析医学学会専門医

泌尿器科学会専門医・指導医,透析医学学会専門医

5.受け入れ定員:

6名。

6.プログラムの管理運営体制

 指導責任者とともに各研修医別に振り分けられた指導医を設け、常時それぞれの医師の研修プログラムの進行状況を把握し、評価する。年度末には現状の活動状況を発表し、目標の達成が行われているかをプログラム指導責任者と指導医が評価、指導する。

(1)勤務時間

原則として、午前8時30分から午後5時30分であるが、術後や緊急などで必要が

ある場合、検討会、 抄読会では、 これ以外の時間帯にも勤務を行う。

(2)週間スケジュール

午前8時
30分〜

病棟回診、
手術

病棟回診、外来

病棟回診、
手術または透析室

病棟回診、
外来

病棟回診、
手術または透析室

病棟回診

病棟回診

午後1時〜

手術

病棟

手術または透析室

教授回診、
検討会

病棟または手術

off

off

午後5時
30分〜

(病棟回診、病棟指示 )

(病棟回診、病棟指示 )

症例検討会、病理検討会

症例、病理検討会、抄読会

(病棟回診、病棟指示 )

(3)基本的な長期スケジュール

前期:初期研修終了から4年間。 日本泌尿器科学会専門医資格取得までのスケジュール。

1年目;本学における研修。 1年目の4−6月の間に、日本泌尿器科学会に対して専門

医研修開始宣言を行う。

2−3年目;学外関連施設における研修。

4年目:本学における研修。 4年目の4−5月に日本泌尿器科学会専門医試験受験申請 を行い、8月に試験を受験する。 9−10月に合学通知を受けた後、11−12月に認定申請を行い、認定審査の後、翌年4月に認定される。

後期:初期研修終了から9年間。 日本泌尿器科学会専門医資格取得までのスケジュール。

5−8年目:本学および学外施設における研修を行いながら、臨床研究を開始するととも に、泌尿器科の各種関連領域のなかでの専門分野に関する研修を進める。 

9−11年目:本学における研修を行いながら、専門分野での知識・技術レベル

の更なる向上 を目的として臨床研究または基礎的研究を行う。 11年目に 指導医資格申請を行う。

(4)協力病院・施設における研修(年間手術件数)

 市立甲府病院( 625件),山梨厚生病院(494件),市川大門町立病院(278件),富士

吉田市立病院( 285件)、亀田総合病院(504件)、竹田総合病院(627件)など、計12施

設でも研修を行う。

(5)山梨大学泌尿器科診療実績( 2004年度)

年間のべ外来患者数;約 14,000人

年間のべ入院患者数;約 12,000人

年間手術件数; 458件(腹腔鏡手術、ミニマム創手術等、ESWL除く)

協力病院・施設における研修

(6)研修の一般目標と到達目標

 泌尿器科一般および腎不全の病態を理解し,適切な診断と治療計画をたて,実際の治療を行うことを目標とする。 

a.一般目標:

 1)医の倫理に基づいた医療の実践を体得し、高度の泌尿器科専門知識と技術を習得した泌尿器科専門医の育成を計り、国民の健康増進、医療の向上に貢献することを目的とする。

 2 )卒後臨床研修を終了した後、泌尿器科学総論、一般泌尿器科診療、泌尿器科基本手術手技に必要な基礎知識ならびに技術を修得し、泌尿器科各種関連領域(サブ・スペシャリテイ)の基礎知識を包括した泌尿器科専門医の育成を目指す。

 3)泌尿器科専門医資格を取得した後は指導医資格取得を目指して、より高度な臨床経験を積みながら泌尿器科各種関連領域(サブ・スペシャリテイ)の研修を行い、より高度な専門性を目指す。 

b.到達目標:

 1 )泌尿器科診療に必要な以下の基礎的知識を修得し、臨床応用できる。

  発生学、局所解剖、病理学、腫瘍学、病態生理、輸液・輸血の管理、血液凝固・線溶系に関わる病態、栄養・代謝学、感染症、免疫学、麻酔学、救急・救命、腎臓病学、内分泌学、内視鏡外科学

 2)泌尿器科診療における以下の各種症状・徴候を判断し、鑑別診断に役立てることができる。

  排尿痛、疝痛発作、頻尿、排尿困難、尿閉、尿失禁、二段排尿、尿線の異常、遺尿、膿尿、混濁尿、血尿、多尿、乏尿、無尿、尿道分泌物、腹部腫瘤、陰嚢内腫瘤、性器発育異常、男性不妊、勃起および射精障害

 3 )泌尿器科診療に必要な診察法、検査法に習熟し、その臨床応用ができる。

 4)各種泌尿器科疾患を理解し、その鑑別診断ができる。

  腎および腎盂の先天異常、尿管の先天異常、膀胱および尿膜管の先天異常、尿道の先天異常、精巣の先天異常、陰茎および陰嚢の先天異常、腎・尿管損傷、膀胱・尿道損傷、陰茎損傷、精巣損傷、副腎腫瘍、腎腫瘍、腎盂および尿管腫瘍、膀胱腫瘍、尿道腫瘍、前立腺腫瘍、精巣腫瘍、陰茎腫瘍、その他の腫瘍、上部尿路結石、下部尿路結石、その他の尿路結石性疾患、上皮小体疾患、性分化異常、性成熟異常、男性不妊症、非特異的感染症、特異的感染症、寄生虫疾患、下部尿路機能障害、尿路閉塞性疾患、腎不全、腎性高血圧、腎血管病変、その他の腎疾患、その他の尿管および後腹膜疾患、その他の膀胱疾患、その他の尿道疾患、その他の陰嚢内容疾患、その他の男性器疾患。

 5 )その他泌尿器科専門医として習熟すべき目標

  @リハビリテーション

  A経過観察

  B救急・偶発症

 6 )入院診療における研修目標:主治医として泌尿器科領域の基本的臨床能力を持ち、入院患者に対して全身、局所的管理が適切に行える。

  @主治医としての基本的能力

  A全身管理:術前・術後管理に関する能力。

  B専門領域の技術

 7)手術に関連した目標:泌尿器科領域の基本的治療に関する意義、原理を理解し、適応を決め、手術手技を習得し、術後管理ができる。

 8)学年毎の具体的目標例:

後期研修1年目

手術;陰嚢・陰茎手術、 ESWL(体外衝撃波砕石術)、ブラッドアクセス手術

検査;超音波検査、前立腺生検、膀胱鏡検査、経尿道的膀胱粘膜生検、逆行性下部・上部尿路造影、膀胱機能検査

処置;尿管ステント留置術、膀胱瘻造設術、経皮的腎瘻造設術

学術;医学論文検索法、解釈、抄読会、学会発表

後期研修2年目

手術;経尿道的膀胱腫瘍切除術、経尿道的前立腺切除術、経尿道的膀胱砕石術、経尿道的尿管砕石術、前立腺被膜下摘除術、停留精巣手術、高位除睾術

検査;尿管鏡検査;精巣生検

処置;尿道ブジー

学術;医学論文作成技術の修得、医学研究法修得、抄読会、学会発表

後期研修3、4年目以後(腹腔鏡手術、ミニマム創手術含む)

手術;経皮的腎砕石術、腎摘除術、 腎尿管全摘除術、副腎摘除術、前立腺全摘除術、膀胱全摘除術、回腸導管造設術、回腸新膀胱造設術、腎移植術、上皮小体摘出術、陰茎全摘術等泌尿器科全領域手術

学術;医学研究法立案、計画、遂行、医学論文作成、投稿、抄読会、学会発表

(7)研修内容:

 外来診療においては外来医長の指導下に問診,診察,一般検査,診断,治療について習得する。 入院診療については,担当医となり,指導医の下で検査、診断、治療計画を立て、手術、術後管理、抗ガン剤治療、腎不全移植管理等、泌尿器科領域で必要な全ての治療法を体得する。日本泌尿器科学会、透析医学会専門医等の資格取得はもちろん,研究会、学会,講習会などにも積極的に参加し,発表や論文作成の技術を修得する。 具体的には以下の内容である。

a. 次の疾患の診断と治療の遂行:一般泌尿器科疾患,泌尿器科悪性腫瘍,排尿障害,前立腺疾患,女性泌尿器科疾患,腎不全,腎移植、小児泌尿器科疾患、男性不妊、アンドロロジー、男性更年期障害

b. 泌尿器科外来診療全般を行う。

c. 各種検査法(膀胱尿道内視鏡、尿流動態検査法、超音波検査、尿検査、各種画像検査等)について習得する。

d. 泌尿器科手術全般に参加する。 段階を踏んで、指導の下に執刀する。 専門医資格申請までには、最低200例を術者ないし第一助手として経験する。 

e. ブラッドアクセスの手術に参加する。 段階を踏んで、指導の下に執刀する。

f. 腎移植(生体腎移植、死体腎移植、死体ドナー腎摘出術など)の全てに参加し、

 患者の管理を行う。

g. 尿路内視鏡手術,体腔鏡下手術に参加する。 段階を踏んで、指導の下に執刀する。

h. 週1回以上の抄読会を担当し学術的知見を深めると共に、学術研究の立案、計画、遂行を可能とするように研修する

i. 学会発表の方法と医学英語を修得し、海外の学会での発表を行う。

j. 医学研究の方法を習得する。

k. 医学研究を実践しつつ論文作成の方法を修得し、論文作成を行う。

7.学位(医学博士号)取得について 

 学位取得を目指す場合は基本的に大学院へ入学し、更なる臨床研修に励みつつ、医局員の指導のもと研究の立案、計画、遂行を図り、高水準の海外雑誌への論文投稿を完了する。
泌尿器科学会専門医等の資格取得も完了する。 
学位取得後は希望により当科での研究の継続や海外留学研究なども可能である。 
学位取得を必要としない場合は、早期の泌尿器科専門医としての自立を目指して研修内容を選択する。
目指す専門分野にあわせて最も効率の良い研修内容、研修場所(協力病院、施設なども含めて)を選択する。必要が有れば国内、海外での留学研修も考慮する。

8.海外留学について

 専門医資格取得後、さらに後期研修中に一定レベルの基礎的研究手技を身につけて学位論文相当の研究を行った場合、本人の希望があれば適切な海外研修施設への留学を行う。

期間は、1−2年間である。

9.研修修了後の進路

 関連の一般病院に勤務するか、大学におけるスタッフとして更なる研修および研究を進める。

病院TOP アクセスマップ 泌尿器科TOP サイトMAP