講座紹介

診療・研究テーマ

1)排尿障害:現在、尿路の求心性伝達に関する生理・薬理・生化学・分子生物学的研究を中心として研究しています。求心性伝達経路の臨床的な解析のために、工学部と共同で、診断装置の開発を行い、また、さまざまなレベルでの疫学的調査を行っています。

2)性機能障害に対する生理・薬理・生化学・分子生物学的研究:プロスタグランジン受容体、一酸化窒素合成酵素、アルギナーゼに関する研究を行っています。

3)尿路性器悪性腫瘍の転移、浸潤、増殖に関する因子の研究:特に骨転移を惹起する可能性のある因子に関する定量的遺伝子発現的手法を用いた研究を行っています。

4)腎臓学:腎移植拒絶反応の早期診断のための、センサー遺伝子導入の研究を行っています。

山梨大学大学院医学
工学総合研究部
泌尿器科学教授
武田正之

概要

本講座は、1983年に上野精先生(山梨大学名誉教授、元山梨医科大学副学長)を初代教授として誕生し、1999年からは第2代として武田正之が着任して一昨年20周年を迎えました。現在の主たる専門領域は、排尿障害、性機能障害、腎不全、内視鏡手術です。

モットー

医局のモットーは「明るく楽しく良く学ぶ」、医療のモットーは「患者さんの満足できる質の高い最小侵襲医療」、研究のモットーは「Original,simple,andunderstandable」です。

臨床面

定床33ベッドの入院病床、泌尿器科外来、血液浄化療法部門の診療を担当しています。

排尿障害治療

武田教授、荒木助教授、三神医員を中心として活動しています。火、木曜日には尿失禁外来を、水、木曜日の午後には、Urodynamics検査を行い、一般泌尿器科医にとって難度の高い排尿障害患者を対象としています。腹圧性尿失禁や骨盤内臓器脱に対する新しい治療や高度先進医療の対象としての人工括約筋埋設術、排尿筋過活動患者に対するバニロイド活性薬の膀胱内注入療法、間質性膀胱炎に対する水圧拡張療法など様々な診療を行っています。また、社会的活動として武田教授と小林晴名大学院生を中心に非営利組織である「山梨排泄問題研究会」を組織し、事務局を泌尿器科学講座医局において、幅広く医療関係者や一般市民に対する啓蒙活動を実践しています。

低侵襲外科治療

武田教授は、1992年に世界で始めて腹腔鏡下での副腎摘出手術に成功し、その後は小児に対する腹腔鏡下手術、腎腫瘍などの各種泌尿器科悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術、最近では腎移植ドナーに対する後腹膜腔鏡下腎摘出術など様々な腹腔鏡下手術に熟練しています。副腎摘出術は200例、腎摘出術は100例を越えており、わが国の泌尿器科腹腔鏡外科医を代表する1人であります。

腎不全

血液透析、腹膜透析、腎移植を系統的に行い、透析用動静脈内シャント閉塞に対する各種のInterventionalRadiology、腹膜還流用カテーテル位置固定のための内視鏡補助下手術、生体腎移植における腹腔鏡下ドナー腎摘出術など、新しい治療法を行っています。

悪性腫瘍治療

前立腺がんに対する新しい化学療法、放射線治療、尿路上皮がんに対する従来法よりも低侵襲の新しい化学療法レジメ、腎細胞がんに対する低侵襲治療、腎盂尿管がんに対する低侵襲治療、精巣腫瘍に対する多剤併用化学療法を含む集学的治療などを中心としています。

前立腺肥大症

前立腺肥大症に対する各種低侵襲治療法、従来の系統的前立腺生検で診断できない症例に対して独自の装置を用いたテンプレート前立腺生検を行っています。

男性不妊・性機能障害治療

男性不妊症、無精子症に対するICSI(卵細胞内精子注入療法)のためのMESA、TESAなどの精巣組織採取、閉塞性無精子症に対する顕微鏡下手術、男性機能障害や男性更年期に対する治療などを行っています。